Fox on Security

セキュリティリサーチャー(インシデントアナリスト)で、セキュリティコンサルタントのキタきつねの独り言。専門はPCI DSS。

火災とサイバー攻撃

週末、外出から戻ると近くの家屋が火事になっていました。辺りは大混雑、2-3時間は煙が辺りに充満していましたが、延焼も無く、また救急車で人が運ばれていったので、、、(火事の時点では)人命には影響なかったのが不幸中の幸いです。

 

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こうした火事を見ると、人が寄ってくるのは(私も含めた野次馬が出現するのは)、、、人の性と言うものでしょうか。暫く消防隊の活躍を見ていましたが、不正アクセス事件でマスコミやステークホルダーが「寄ってくる」のと、火災事件は似ている事に気づきました。

大体において火事の原因は「失火」(火事を出した家側の原因)です。ところが火事は「放火」が原因の場合もあります。火事の場合はこの火災原因が丁寧に調べられ、放火が原因と思われる場合はマスコミの報道も、”不慮の事故”、”災難だったね”と慰められる事も多いのですが、サイバー攻撃の場合は、「失火」「放火」に関わらず、火事を出した所が悪い・・・という風潮が強い気がします。

別な言い方をすると、油を使っていて初期消火に失敗して家事になってしまった(今回のケースはどうもそうした原因の様です)場合、あるいは燃えやすいものばかり店内や非常口近くに積み上げられていた場合と、放火犯が無差別に家屋に火をつけた場合・・・家屋側の責任がすべて同じである事はないかと思いますが、サイバー攻撃で0ディ攻撃を受けたとしても、企業が個人情報やら重要情報やらを漏えいしてしまった場合は責められる現状・・・やはり何か違う気がします。

 

余談ですが、今回の火事を間近に見て思ったのは、、、火災が起こるかも知れないと考えて、家族写真等々はクラウドにでもバックアップをちゃんと取ろう・・・と思いました。(BCPの必要性を改めて感じました)

 

更新履歴

  • 2018年2月4日 AM(予約投稿)