CNNの2月1日の記事に、ホワイトハウスに続いて、国防総省(ペンタゴン)が、私用携帯電話の持込禁止を検討しているとの記事がありました。
www.cnn.co.jp
この検討の背景には、軍事基地などで軍関係者の使うフィットネス端末から検出されるGPS情報をビックデータ分析すると、例えば秘密軍事基地、ミサイル基地、その他軍事機密としなければならない場所があぶりだされてしまうリスクがあるようです。
www.cnn.co.jp
フィットネスアプリの情報(STRAVA等)は、要はiPhone等々のスマホを持って走っているGPSトレース情報の集合体です。普通の場合は、例えば東京近郊のデータで見ると・・・皇居の周りが非常に色濃く(白く)なっており、当然のことながら皇居は色がつきません(中を走れないので)。こうした地図情報とGPSトレース情報、その他付帯情報を重ね合わせる事によって、色々な推測(軍事基地)=ビックデータ分析が成り立つ可能性をペンタゴンは懸念している訳です。
とは言え・・・ペンタゴンを調べてみても、懸念されそうなGPSトレース情報は出てきませんでしたが。
国防総省では約2万3000人の軍や民間の職員が働いている。
建物内や機密情報などを扱う部屋の大部分では携帯電話は通じず、そうした場所に入るには事前に外のロッカーなどに携帯電話を預ける必要がある。
国防当局者によれば、機密情報を扱うエリアに少数の職員が不適切に個人の端末を持ち込んでいたことも、今回の持ち込み禁止の検討につながったという。(CNN記事より引用)
GPS情報は、基地側の問題ではありますが、国防総省が今回の検討をしているのは、トランプ大統領の秘密情報がマスコミにリークされすぎなのが問題・・・、機密管理という観点で、「先ず隗より始めよ」という姿勢を内外に現したと考えるべきでしょう。
foxsecurity.hatenablog.com
更新履歴