赤字の続く都立病院の独立法人化議論の報道が出ていました。
s.mxtv.jp
都立病院は何かあった際、高度な治療が受けれる(はずの)地域の中核病院である事から、この赤字状況はとても気になります。しかしそれ以上にセキュリティの視点から、海外で事件が多発している事と同様に、今後日本の医療セクターの重要情報(医療情報・個人情報等)がハッカーに狙われる可能性が高いと思うので、慢性赤字でセキュリティ対策費は・・・あまり考えられなくなるであろう事が非常に心配です。
どうして慢性的な赤字になっているのかは、以下によくまとめられていました。
www.medwatch.jp
原因として挙げられていたのは、
- 不採算医療(感染症・小児)の提供
- 人件費が高い(給与勧告制度の影響)
- 委託費が高い
- 大学病院など高度医療を提供する医療機関が集積している都心部で、地域の医療提供体制の充足状況に合った『適切な規模』になっていない
事が書かれていました。高コスト体制については、人件費(能力・経験ベースではなく、年齢ベースでの給与)や委託費(結局税金だからコスト圧縮せず、割高になっている)について病院として経営を考えるべきだとは思いますが、地域実情(と予算)に応じたサービス内容の提供、という事にもっとシフトする必要がある気がします。大学病院が強い所、都立病院が強い所・・・住み分けがある程度あっても良いのではないでしょうか。
専門性に欠けた都民としての単なるつぶやきですが、万年赤字であるならば、税金でそれを継続的に是とする事を都民が認めるか(今と同じ事を繰り返す・・だけになりそうですが)、独立法人化するのであれば、病院として、地域として、『必要な機能』を改めて考えて、予算規模に合った体質に変化するしかないのではないでしょうか。
「必要な機能」の前提として、セキュリティ体制の構築も検討の要素なのは言うまでもありませんが、、、予算が無いのであれば人的セキュリティ強化でも良いので、患者の安心(セキュリティ)も併せて考えて頂ければなと思います。
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