オーシャンズ8を見に行きたかったのですが、諸事情により『カメラを止めるな!』を観てきました。多くの方々から高評価で異例の上映館拡大の理由が良く分かる映画で、個人的に楽しめました。
◆キタきつねの所感
セキュリティ業界に身を置く1人として、徳丸先生ライクにヒット映画を「セキュリティ」で分析するのも良いかな・・・とは思いますが・・・単なる感想文になりそうです。
www.motex.co.jp
※あまり下情報無しに観るべき映画だと思うので、ネタばらしになる様な部分は極力書かない様にしたいと思います。
それにしても・・・制作費300万円とは信じられなかったクオリティでした。よく台本が練られた作品と言えそうです。まだご覧になってない方は、お時間あれば是非。
映画の構成を大まかに言ってしまえば、前半はカメラが揺れに揺れる気持ち悪いC級ホラー映画。後半は、その答え合わせ(コメディ)といった構成でしょうか。前半だけみると超駄作、後半は前半での伏線ネタ回収と、よく前半の映像をこれで撮れたな、という爽快感がある答え合わせでした。
さて、映画を観た方を前提に、少し危機管理(セキュリティ)視点で考えるならば、
- オール生放送が許される範疇を超えているのでは・・・
- メインスタッフの代役が急に手配可能になるのは・・・
- トラブルのバックアッププランが無く、スタッフの現場判断だけで成り立つのは・・・
- 最後建物の奥ドアが開いていたら、そこからゾンビ入って来てし・・・
- 先にトイレいっておけよ・・・
- 酒隠せよ・・・
- 頭にオノが刺さっても起き上がれる・・・
・・・すいません。
すべてインシデント対応計画の不備に落ち着いてしまう感想となってしまいました。
低予算映画と考えると、この映画は文句のある方とハマル方の両極に評価が分かれるかと思います。(私は後者です)そうした飲み屋の議論が成り立つ位が、映画としては印象に残るものであり、想定外のトラブルへの対応という意味で・・・少しは・・・多少は・・・微妙に・・・セキュリティを考える上で参考になった気がします。
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