急に逮捕ニュースが飛び込んできてびっくりしましたが、不手際があった大阪府警は府警として捕まえる事ができませんでした。
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◆キタきつねの所感
大阪府警が自組織で捕まえたかったかも知れません。ですが、結局は捜査網をくぐられ、山口県周南市の道の駅『ソレーネ周南』で1000円程度の万引きを万引きGメンに見つかり、山口県警に逮捕されました。Googleで調べると主要街道をまっすぐ大阪から山口まで行ったとして450-460km、愛媛の道の駅で自転車旅同行者と知り合ったという記事が正しければ、しまなみ海道経由で山口まで行ったのだろうと推測されますが、その場合でおよそ500kmを逃走した事になります。
黙秘する様ですので、逃走経路については未だ不明ではありますが、大阪近郊でのバイク引ったくり事件があったが故に、警察の監視が自動車やバイクになっていた事は十分に予想されます。そんな中、台数が多くて監視しきれない自転車が逃走手段として選ばれたのは、大阪府警としては裏をかかれたとして反省すべき事だろうと思います。
今回の逮捕については、警察視点でみれば運が良かった、その程度かと思います。公開された写真・似顔絵と逮捕後の写真を見ると・・・日焼けと坊主頭、髭の影響もあると思いますが、同一人物として把握しずらかったかと思います。
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自転車で逃走する際に、今回逮捕された『ソレーネ周南』等の道の駅を含め有人環境を通っている訳ですが、目撃情報として警察が把握する事はありませんでした。つまり
- 万引き事件がなければ
- 万引きGメンが見つけてなければ
- 万引きGメンが警察を呼んでなければ
そして、逃走資金さえもっと豊富にあれば、樋田容疑者は、九州まで逃げていた可能性すらあるのです。
そもそも、一番気づいてもおかしくない3週間同行していた40代の無職男性は自転車を盗んだ罪で逮捕されていますが、樋田容疑者であった事に気づかなかったと供述しているようです。(本当かどうかは分かりませんが)
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大阪府警の監視不手際を別にして、逃走する犯人(容疑者)はマスコミにリークされる写真や似顔絵等の情報を見ている可能性があるだけでなく、樋田容疑者の様に、知人宅・空き家等への潜伏、バイクでの逃走(ひったくり)等の情報で、初期捜査をかく乱されてしまう可能性も考えて、大阪から出たとして、捜査範囲を幅広くしておけば、初期の段階(人相もあまり変わってないうちに)で捜査網に引っかかったのではないでしょうか?
それが難しかったとしても、48日の逃走。ひったくりのお金が5万円程度で、逮捕時の所持金が280円。自転車客が来てもおかしくない道の駅などを転々とし、食事を万引きでしのいでいたのだとすると、警察はそうしたルートには警戒が薄かった(ふいを突かれた)のかも知れませんが、足跡は出ていた気がします。
foxsecurity.hatenablog.com
また、道の駅で捕まった2人は、盗難自転車という共通点があった訳ですが、今回の逃走劇、もし自転車ファンに有名なしまなみ海道を通って・・という事であれば、そのルートがノーマークであった(監視外だった)のも、影響したかも知れません。
※10/1追記
どうやら樋田容疑者は常にサングラスをつけていたとの報道がありました。やはり捜査の似顔絵等を意識しての行動な気がしますね。しかし、別な疑問も。。。どうやってサングラスや自転車に搭載されたテント等のグッツを手に入れたのか?逃走ルートは・・・自転車を愛媛にどうやって持ち込んでいったのか?(逃亡を補助した第三者がいるのでは・・・)もう少し情報をウォッチしたいと思います。
更新履歴
- 2018年9月30日PM(予約投稿)
- 2018年10月1日AM サングラス着用報道を受けて追記