Fox on Security

セキュリティリサーチャー(インシデントアナリスト)で、セキュリティコンサルタントのキタきつねの独り言。専門はPCI DSS。

【セミナーレポート】サイバーセキュリティ勉強会2025冬 in 塩尻 (松本・長野観光編)

2025年2月1日に長野県塩尻市にて開催された【第12回】サイバーセキュリティ勉強会2025冬 in 塩尻に(登壇)参加しました。本勉強会にはまったく関係ありませんが、勉強会翌日に塩尻から近い松本、そして新幹線の乗換で長野を急ぎ足で観光して帰った話となります。

 

 

目次

 

1. 松本の奥座敷、浅間温泉へ

松本駅には22時少し前に到着。塩尻には温泉が少ないのですが、少し足を延ばして(鈍行で17分位)松本まで行くと温泉のチョイスは広がります。松本駅からそう遠く無い所では、ドーミイン松本御宿野乃松本館などがあり、リーズナブルに泊まれるかと思います。

翌日訪問予定の国宝”松本城”へのアクセスを考えると、無難な選択ではあるのですが、ドーミインと野乃(両方共にドーミインG)は松本ではありませんが、出張の際などにソコソコ泊まる所で新鮮味も無いので、今回は知り合いが薦めてくれた「松本の奥座敷」とも呼ばれる浅間温泉に宿を取る事にしました。

※セキュリティ温泉兄弟の様に”温泉”がすぐソコにある訳ではありませんが、塩尻から少し足を延ばせば、温泉も楽しめるかと思います。(諏訪の辺りも温泉地で有名ですので、次回以降のレポートに出てくるかも・・知れません)

asamaonsen.com

 

尚、22時ともなると松本駅からタクシー(15分位)しか選択肢がありませんでした。

最近はあらゆる観光地が訪日外国人観光客で溢れかえっていますが、松本駅からも少し遠い温泉地だった事もあってか、日本人率が高い旅館でのんびりと短い滞在を過ごす事が出来ました。

 

※翌朝の貸し切り風呂からの風景(雪降ってます)

 

2. いざ雪の松本城

松本での観光名所と言えば、草間彌生先生の代表品が数多く展示されている松本市美術館や国宝 旧開智学校校舎、書道パフォーマンスで有名な松本蟻ヶ崎高校も捨てがたい所ですが、やはり国宝 松本城は外せません。

www.matsumoto-castle.jp

日本では江戸時代以前からの天守が現存している城は12しかありません(弘前城松本城丸岡城犬山城彦根城、姫路城、松江城備中松山城丸亀城伊予松山城宇和島城高知城)。この12城の中で東京から最も距離が近いのは松本城です。

シーズンオフだと世界遺産(&国宝)の姫路城程には知名度が無い為か、そこまで観光客が多く無い(ゆっくり見学できる)所も松本城の魅力の1つかと思います。

とは言え、松本にも外国人観光客も多く、タクシーの運転手さんも”朝は空いているけど、松本城へ行く外国人が多い”と言っていた事もあり、早めに”登城”する事にしました。

newsdig.tbs.co.jp

 

勉強会の日(2/1土)はまったく雪が無かったのですが、普段からの行いが良いためか、この日は朝から雪が少し降っており、念願のチョイ雪の松本城となりました。

 

松本城公園で写真を撮っている(外国人)観光客はソコソコいたのですが、有料の拝観ゾーンは人が少なかったので、ほぼ待ち時間無くお城に入れました。

※入口と、天守閣への最後の階段が交通整理が行われて意外に混むので、出来るなら空いている時間帯に拝観するのがおススメです。

 

松本城天守は五重六階、五重天守は姫路城と松本城の2つだけ(姫路城より古いので日本最古の五重天守)です。

 

国宝指定書のレプリカ(カラーコピー・・・)も飾られています。

 

尚、今回も夏の訪問に引き続き、(人が少なかったので)天守閣の床に寝てお殿様気分を暫し味わったのですが、おぢさんの寝ているだけの姿の何が面白いのか?と疑問の声が多い写真掲載は自主規制します。

 

因みに天守閣の床から見上げると、こんな風景が見れます。写真だと見にくいのですが月待信仰が持ち込まれたとも言われる「二十六夜神」が祭られています。

※公式HPの説明

因みに、1727年(享保12年)に本丸御殿が火事にあった際に天守は焼けなかったのは二十六夜神様のお陰と語り伝えられているそうです。※二十六夜神伝説

 

去年の夏に来た際は、月見櫓が改装中だったのですが、”月見”という施設があるのも、二十六夜神信仰の影響なのかも知れません。

 

天守閣からは松本市内が一望できます。”風通しが良い”分だけ肌寒いのはアレですが、冬の松本城は夏とは違う趣があります。

 

下層の月見櫓からの風景。

 

個人的に迫力を感じて好きなのが(見学コース出口を出てすぐの)お城を「見上げる」画角です。

 

大阪城彦根城、姫路城も値上げ(の予定)だったかと思いますが、松本城も今後の耐震工事などの費用捻出の為、今年4月から拝観料を上げる(紙チケット700円→1300円)事を発表しています。

www.matsumoto-castle.jp

お城ファンでなくても、見に来るべき価値がある美しいお城(と風景)だと思いますので、また機会あれば”再登城”しようと思います。

 

3. 松本のもう1つ国宝(旧開智学校校舎)

松本には国宝がもう1つ、旧開智学校校舎があります。松本市内からバスで行くのが一般的かと思いますが、松本城から歩けなくもない距離だったので散歩がてら徒歩で向かいます。(昨年の夏は・・改装中か何かで訪問できませんでした)

明治9年に建てられた最も古い小学校の1つで、疑洋風建築、つまり西洋文化を模した日本の建築技法で建てられた建物です。文明開化の匂いがすると言うと怒られてしまうかも知れませんが、建物の八角形をした塔は洋風で、白壁も西洋建築の壁に見えますが実は漆喰といった工夫が随所にみられます。

 

国宝指定(重要文化財→国宝)を受けたのは2019年と比較的新しく、当時の日本の技術でよくこんな建物を立て、小学校を運営していたな・・と感慨深いものがありました。

旧開智学校は歴史的な建造物ではありますが、松本城・・と比べるのはアレとしても、近代の小学校と比べても見劣りしますが、観覧料は大人400円と格安で観られる国宝です。

 

実はすぐ横に”開智小学校”もあり、見比べると、使われなくなった旧校舎といった趣があります。開智小学校には旧開智学校校舎に関連した怪談話がありそうな気もします

 

帰りのバス停に向かう道・・・気になるカフェの看板を発見しました。

(バスまでの時間無かったので看板のみ)

 

実家・・には寄らずに、松本駅近くのアベに寄ってきました。客席数55席と比較的大きい喫茶店にも関わらず、外で何組も待っている程に人気の喫茶店食べログ:3.62)です。

4. 珈琲には美学がある

 

珈琲美学と銘打った純喫茶、朝7時~11時までモーニングもやっており人気なのだそう。

www.abecoffee1957.com

 

お高そうな豆の珈琲も、お財布に余裕があればおススメの様ですが、店の看板メニューでもあるモカクリームオレ」は周りのテーブルの多くの方が頼んでいて、その”パフォーマンス”も含め美学の名にふさわしい逸品でした。

YouTubeに公式動画がありました(まるで手品・・・)

www.youtube.com

 

次もまたコレを頼んでしまう気がしてなりません。

 

メニューの随所に見られる”メッセージ”も歴史を感じさせます。

 

レシートにもこだわりを感じる、少し待ってでも訪問する価値のある喫茶店でした(再訪します!!)

 

松本駅JR東日本ウェルカムセンターでは”松本城”のレプリカも観光客をお出迎えしていました。

朝に荷物をロッカーに預けていたのですが、駅コンコース内にあるJR東日本ウェルカムセンターにも実はコインロッカーがあり、(空いていれば)こちらに荷物を預けて市内観光に行った方が良かった気がします。

 

5. 長野は訪日外国人観光客で溢れている!?

駆け足の松本市観光を終え、特急電車で長野に移動します。

 

 

時間の関係で特急を選択しましたが、松本ー長野間には鉄道ファンには有名な日本三大車窓”現役のスイッチバック駅『姨捨(おばすて)駅』”があるのですが、特急しなのだとスルー・・・次は時間に余裕を作って篠ノ井線(普通電車)で姨捨駅を訪問したい所です。

www.youtube.com

※土日祝日などに出ている臨時快速リゾートビューふるさとだと、姨捨駅に停車する様です・・・。

www.jreast.co.jp

 

長野駅ではスキーシーズンという事もあり、スキーやスノボといった大きな荷物を持った外国人が多かった気がします。

※この時点で時間も押していたので、新幹線の時間を後ろにずらそうとしたのですが、良さそうな時間帯の列車は軒並み満席で、なかなか旅程を計算する事は難しいのですが、長野や金沢の”オーバーツーリズム”を意識した事前予約が大事だと改めて感じました。

 

長野駅付近で遅めの昼食を頂きます。

※写真には写ってませんが、昼からの蕎麦湯割が最高でした(夜に来たかった・・・)

 

善光寺へは牛では無く、駅前からのバスで向かいましたが、この日は丁度節分だった事もあってか多くの”帰り”客で賑わってました。参拝後に御朱印とお守りを無事頂きました。

 

松本以上に駆け足だった長野観光も終え、観光重視だった気がしなくもありませんが、勉強会を言い訳に、色々と廻ってみるのも良いなとしみじみと感じつつ、新幹線で東京に戻ります。

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

次回の観光レポートは・・・松山(SEC道後2025)かな。

 

5. さいごに・・・

Typhon(テポ)さん「アウトプットしないのは知的な便秘」と発表されてから、ITエンジニア界隈では便秘解消の動きが出ている様ですが、セキュリティ界隈では・・・残念ながら一部を除き、セミナーレポートなどを目にする機会が少ない気がします。

www.slideshare.net

セミナー主催者や登壇者による”公演中の写真・録音NGのみならず、その内容公開についても秘密保持的な(ここだけの)話”による一定の制約があるのは仕方がありませんが、制約に違反しない程度のアウトプット(ブログ記事を書くのがハードルが高い方は、SNSの発信や発信者への感想コメントでも・・・がもっとあっても良いのではないかと感じています。

この記事が、皆さんの小さな行動を少しでも後押し出来たら幸いです。

※今回の勉強会に一緒に登壇されたよっしー氏は、私のセミナーレポート記事を上長に見せて登壇(出張)の許可を得たと言ってました。

 

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更新履歴

  • 2025年3月2日