12月15日に大阪大学に対する不正アクセス事件の記事を書きましたが、大学の不正アクセス事件を少し調べてみました。
foxsecurity.hatenablog.com
■2017年に発生した大学の不正アクセス事件
大阪大学の記事でも書きましたが、大学に対する不正アクセスについては、大手企業が攻撃を受けるのと同様に「隙がないか調べられている」状況が続いていると言えそうです。また被害を受けた大学を調べてみると、何度も攻撃を受けている大学があることが分かりました。
大阪大学、放送大学だけでなく、去年と今年にはなりますが、京都女子大学も複数回のリリースを出していました。
事件が公開されてないケースもかなりあるのだろうと思いますので(個人的な推測では10倍はあるのでは?)、うまく防御しきれた件も含めて、大学は常に(海外の)ハッカーから狙われていると考えた方がよさそうです。
被害件数が多くなくても油断はできません。WannaCryやNotPetyaのような攻撃でファイル暗号化で狙われた場合、相当困る大学は多いのではないでしょうか(パッチ当てだけでなく、バックアップも重要です)。
そうした意味では、外部からのアクセスに対する多要素(多段階)認証、という考え方を大学はもっと真剣に検討しないと、来年はもっと大型の事件が起きるような気がします。
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