Fox on Security

セキュリティリサーチャー(インシデントアナリスト)で、セキュリティコンサルタントのキタきつねの独り言。専門はPCI DSS。

廃棄書類の運送は扉がある車が必須ではないか?

廃棄に向けて運搬中の書類が漏えいしたかも知れない事件・・・また発生してました。

www.security-next.com

同社によれば、5月23日、和歌山電力部の廃棄書類を委託業者のトラックが神戸市内の溶解処理施設へ運搬する際、路上などへ飛散したもの。

 

同社では書類が飛散した原因について、トラック荷台の飛散防止用のほろが確実に装着されておらず、書類が入った箱の一部が走行中に落下したものと説明。

(Security Next記事より引用)

 

◆キタきつねの所感

この事件も既視感がありましたが、4/19に同じ様な事例を取り上げてました。

foxsecurity.hatenablog.com

 

詳細は省きますが、シュレッダーしてから廃棄業者に渡すだけで本来は良いはずなのです。

今回も事件が出てきたという事は、何らかの事情(往々にてして量が多くてシュレッダーできない状態でしょうが)があるならば、次善の策として、ダンボール箱を封印(ガムテープ貼り)した後に扉があるトラックで運んで貰えば良いだけな気がします。

廃棄時の廃棄施設への運送手段について明確に指定してないので、ホロ付きのトラック・・・といった風で書類が飛んでいく可能性を残してしまっているのだと思います。

4月の記事には、おそらくまた発生するであろうと書いていましたが、残念ながら予言はまた当たってしまいました。上記に書いた対策は、大したものではありません。が、実際は多くの企業がこの手のリスクを持った運用をしていると推測されるので、担当部門の意識の問題と言えるかと思います。

 

※この手の事件を起こした企業は、漏風で書類が飛んだ事から推測すると、廃棄ダンボールに対するガムテープ貼り(封印)が徹底されてなかったものと思います。単純な手段ではありますが、廃棄する前の箱に対してガムテープを貼る事を各部門に明示しておくだけでも相当リスクは軽減される気がします。

 

パネルバンのイラスト

 

更新履歴

  • 2018年5月26日PM(予約投稿)