2月28日にカスペルスキーが発表した「パートナーとの関係性とデジタルプライバシーに関するグローバル調査-1」において、世界ではパートナー(交際相手)の約半分がパスワードを共有するのに対して、日本では17%に留まる事が分かりました。
blog.kaspersky.co.jp
参考:カスペルスキー調査より引用
◆キタきつねの所感
レポートは、パスワード共有だけでなく、色々な視点で示唆ある調査データとなっています。興味がある方は、是非レポート本文(Blog)を参照して貰いたいのですが、例えば
- カップルの出会いの25%がネット(カップルがオンラインで出会った割合は1年未満のカップルだと37%)
- パートナーはディバイスにアクセスするためのパスワードを知っているのが52%(3%は私が知っていることをパートナーは知らない)
- パートナーに知られたくないのは他人に送ったメッセージ内容(24%)、自分の支出額(23%)、自分の支出内訳23%
- 破局後も41%はSNSを通して相手を見張る
など、プライバシー(セキュリティ)問題について、ちょっと面白い視点での統計データとなっています。
セキュリティを専門にする立場としては、パスワード/パスコードの共有というのは、ある意味やってはいけないこととしか言うべきではないのですが、それだけ信頼できるパートナーである事の証明、あるいはそれだけ信用のならない行為の積み重ねによる状況・・・かも知れませんが、お互いに納得している上での行為については(リスクテイクしていると思うので)さらに当たり前の事になっていくのかも知れません。
反面世界の統計データとは違い、日本で共有比率が落ちるのは、安全意識あるいはプライバシー意識が強いからかも知れません。どちらせよ、共有するのであれば『パートナー以外には漏れない』ように強力な(容易に推測できない)パスワード、パスフレーズにしておくべきかも知れません。でないと、第三者が不正に漏らしたのに、パートナーがプライベート写真を漏らした!・・等々、余計な喧嘩の種を抱える事になるかも知れませんので。
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