トヨタの記事がDarkreadingに出ていました。パスタとあったのでトヨタが外食に参入!と思ったら、ポータブルで拡張可能な自動車セキュリティ・テストベッドの名称が「PASTA」というオチでした。
www.darkreading.com
◆キタきつねの所感
無人運転などでセキュリティ向上が求められている車業界ですが、トヨタのアプローチは「可搬型高拡張性ポータブル自動車セキュリティ・テストベッド(PASTA)」をつくり、誰もが自動車のセキュリティ技術を開発・評価できる、オープンかつ高い拡張性をもつ共通の環境を構築する事にある様です。記事は、そのPASTAのプログラムが近々GitHubに掲載される(であろう)という内容の様です。
PASTAは昨年12月のBLACK HAT EUROPE 2018で発表された様です。
関連記事があったので見てみると、
securityaffairs.co
PASTAカーハッキングツールは8kgの携帯用ブリーフケースに入っています、専門家は現代の自動車のためのサイバーセキュリティを開発することにおける自動車産業の遅れを強調しました。
「研究者たちは、このツールをドライビングシミュレータプログラムやモデルカーと統合して、その使用方法を実演しました。PASTAまた、実際の車両とのR&Dの目的に使用することができます。自動車メーカーは、例えば、サードパーティの機能は、車両とそのセキュリティに影響を与える、またはファームウェアを再プログラムする方法をテストすることが可能になる」
(securityaffairs記事より引用)※機械翻訳
PASTAの実物はこんな感じの様(YouTube映像から引用)です。これをトヨタは(研究・開発用に)販売して、コネクテッドカー等のサイバーセキュリティを向上させていこうとしているのですね。
YouTubeに別な展示会での映像があったので流し見してみましたが、画期的な開発品の割に・・・意外に閲覧数が少ない(注目されてない?)事でしょうか。
www.youtube.com
私が見た時は、、なかなかの注目度合いでした。
PASTAのフィロソフィー(設計思想)を映像から引用すると、
GitHubに出していくのも納得なオープン思考です。
PASTAについて、日本ではほとんど取り上げられてない気がします(日本語記事がほとんどヒットしません)。今後注目されるコネクテッドカーの最も重要な要素でもあり、カーセキュリティ=PASTA利用がディファクトになる事も十分考えられます。そうした意味では、車産業が基幹である日本において、もっと注目されてもおかしく無いのではないでしょうか?
特に学生さんら・・はGitHubに出るならば、研究価値が高いではないかな?と思います。
■参考:ポータブルで拡張可能な自動車セキュリティ・テストベッドPASTAの開発(論文発表の告知)
www.ieice.org
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