Verizonの最新レポート(英語版)がリリースされていました。

2019 Data Breach Investigations Report | Verizon Enterprise Solutions
◆キタきつねの所感
このレポート(Verizonデータ漏洩/侵害調査報告書)は、海外のセキュリティセミナーで引用されることも多く、セキュリティ業界では最も信頼されているレポートの1つだと思います。
日本でもVerizonが毎年セミナーを開催してくれてますが、まだ知名度が低い気がするのは残念な所です。英語版が出たので、日本語のエグゼクティブサマリーか、リリースが出てないかなと見てみたのですが、、、まだの様です。
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暫くすると(日本語でも)リリースされてくるとは思いますが、取り急ぎエッセンス部分(エグゼクティブサマリー)だけでも参考までに書いておこうかと思います。
※機械翻訳、意訳内容も含みますので、(若干の)誤訳はご容赦下さい。
■エグゼクティブサマリー 主なポイント(Key Takeaways)からの抜粋(意訳)
1)経営幹部が危ない(Take me to your leader)
経営幹部は一般社員の12倍、被害を受けた可能性が9倍と、過去にないレベルで社会的侵害の標的
として狙われている。
2)クラウドは人の脆弱性を突かれている(Get out of my cloud)
企業はよりコスト効率の良いクラウドに移行し、犯罪者はクラウド移行に伴って移動する貴重な
データを見つけて盗んでいる。これはクラウドの安全性が低い訳ではなく、フィッシング、
ID情報、設定エラーなど人の脆弱性が突かれている。
3)非対面決済が狙われている(What a tarngled web we weave)
決済カードWebアプリ(非対面決済)でのデータ侵害は決済端末(対面決済)を超えている。
4)ランサムは依然として脅威(Still held for ransom)
ランサム攻撃は依然として激しいが、インシデントの24%は(ランサムではなく)マルウェアが
使われていた。ランサムは一般化してしまい、知名度が高い企業を除きあまり報じらないが、
依然として深刻な脅威である。
5)ICカードは勝ったのか?(Chip and Pin for the win?)
物理的な決済端末(対面決済)経由のデータ漏洩は、Webアプリケーション(非対面決済)と
比較して減少している。これはICカード技術の実装が影響しており、進歩を見せ始めている。
6)人事の反撃(HR strikes back)
興味深い事に、人事担当者への攻撃は去年より1/6に減少している。去年は税金書類の詐欺
事件があった影響が考えられる。
7)モバイル機器でのフィッシング(I click, therefore I am)
過去7年間でフィッシングシュミレーションでのクリック率は24%から3%に減少しましたが、
クリックした人の18%はモバイル機器でした。メールとソーシャルメディア(アプリ)の
ユーザインターフェイスの問題である可能性が高いと考えられる。

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