ロードショーを見れなかったサイバーミッションをようやく観ました。
◆キタきつねの所感
少し前に買っていたブルーレイなのですが、ようやく観る事ができました。結論から言えば、サイバーセキュリティ関係の方は一見の価値があるかと思います(※レンタルで良い気もしますが)。少し近未来のハッキング、あるいは検知、操作手法、あるいは・・・社会的な影響等について、エンターテイメントでまとめられてはいますが、技術的にはありそうな事がうまく表現されている良い映画だったと思います。
ネタばれになってしまうとアレなので、サイバーセキュリティ視点だけで書くと、
・冒頭の監視カメラハッキングでひったくり犯を捕まえるシーン
>既に中国の警察が運用している監視カメラ網で実現されてそう
>周辺の個人スマホへの一斉情報配信。。。プライバシー侵害は別にして技術的には出来そう
・指紋と光彩認証を、無料クッキー箱(指紋窃取と小型カメラ?)で破るシーン
>光彩が厳しい気がしますし、小型カメラの重さから難しいかと思いますが、技術的には(近い将来)
出来そう
・機密施設のセキュリティ対策
>声紋認証偽装は既にビジネスボイス詐欺でいい所まで出来そう
>磁力の通路で電子機器を壊すのは・・・そのセキュリティ実装(のアイディア)は目から鱗でした
・オアシス2.0の諸々
>いきなり人柱なく、強制アップデート・・・プライベートジェット内(ネットワーク遅そうなのに・・)でのダウンロード・・・ちょっと設定に難があると思います。
・スマホでの信号機や電車のドアのハッキング
>もう少しIoT機器が普及すれば近未来にはあるのかも知れません。まぁエンターテイメントとしては、この位の脚色は仕方が無いかと思います。
映画の評判としては、山下智久(山P)が英語で悪役を頑張っているな・・・という感じはありましたが、ハリウッド映画に比べてしまうと・・・そんなに評判は良くなかったかも知れません。
国内映画館もそんなに多くはありませんでしたが(※私の場合は気づいたら近くの映画館では終わってました)、サイバーセキュリティが主題の1つの映画だけあって、近未来のサイバー脅威という視点では良い題材になりました。
余談ですが、紅一点のリー・ユエン(※コスプレさせるのか・・・)の演技ががなかなか良かった気がします。
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■日本人のためのパスワード2.0 ※JPAC様 ホームページ
7/8に日本プライバシー認証機構(JPAC)様からホワイトレポートをリリースしました。キタきつねとしての初執筆文章となります。「パスワードリスト攻撃」対策の参考として、ご一読頂ければ幸いです。
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