本日は雑談です。東京都知事のパフォーマンスとしか機能しなかった「東京アラート」が解除され、週明けの感染者増加が気がかりではありますが、徐々に在宅勤務から以前の会社生活へと戻るリハビリ期間に入っていきます。新しい日常を意識しなければならないのは、何もマスク生活だけではない、下記の記事を読んでそう感じました。
president.jp
キタきつねの所感
少し前の週刊文春の記事ですが、「コロナリストラ」世代に私も当てはまる事もあり、こうしたシナリオが現実的にやってくる可能性がある、読んだ後にそうした危機感を覚えました。
日本の会社組織ではよく「262の法則」があると言われている。つまり全社員のうち約2割は、会社のために本当に役に立ち、リードしていくことができる優秀な人たち。また、逆に約2割はいわゆる落ちこぼれで、会社にぶら下がるだけで何の生産性もない人たち。そして残りの約6割が普通の社員。素晴らしくできるわけでもないが、全く役に立たないわけでもない社員たちだ。
(PRESIDENT Online記事より引用)
「262の法則」について、記事では「230の法則」に向かうと予想されています。
「262の法則」は「230の法則」になるということだ。6割の普通の社員の中で、生き残るのは半分、すなわち“3割部分”だけだ。この3割を徹底的に鍛え上げて、底上げする。そして残りの3割は、もともとしかたなく養っていた2割のダメ社員もろとも退場させられるのが、これからの会社組織なのだ。もちろん、ダメ社員をはじめ、淘汰される社員たちがちんたら行っていた仕事のすべてはITやAIに代替される。
会社は現在の5割の人員で回るはずなのだ。そうすれば日本の労働生産性は飛躍的に向上するだろう。日本の労働生産性はOECD36か国中21位。なんとアイルランドの半分だ。G7に至っては最下位だ。この労働生産性の低さを論じる際に、日本の会社に残業が多いことを問題視する向きがあるが、おそらく原因はそれだけではない。日本企業はアナログ的組織の中に多くの無駄を抱えているのだ。
(PRESIDENT Online記事より引用)
この予想が当たるのかどうかは分かりませんが、「ジョブ型」と言われる成果主義の考え方が多くの企業で取り入れられていく事は間違いありません。
www.businessinsider.jp
「週に2-3回テレワークで、適当に生活残業しながら仕事していればいい」と本気で考えている方は、そう多くは無いと思いますが、従来通りの仕事の仕方(効率)で十分な成果、残業代が出ると考えるのは危険かも知れません。
会社の中で話していると、「beforeコロナの状態」に戻るのが当たり前という考え方をしている人が、特に自分より若い世代の方に(まだ)居たのは少し驚きました。
強制的にテレワークを強いられた期間を振り返って、テレワークで良かった事を聞いてみたのですが、「ギリギリまで寝られる様になって私生活が充実した」と言う回答でした。
恐らく冗談も混じっていたのかと思いますし、ワークライフバランスを否定する訳でもないのですが、この方との会話から、業務時間の効率化を図り、大きな成果が出ないまでも、after(with)コロナで従来以上の成果を上げていくための何かを掴んでいる様にはとても思えませんでした。
精神的な健康は言うまでもなく重要です。しかし企業が営利団体である以上、同時に2か月以上にも及んだ「巣籠り生活」中で、いかに試行錯誤をして「新しい日常」に適用しようとしてきたのか、それが今後問われる気がしています。
「262の法則」が「230の法則」に向かうと仮定した際、その移行のスピードは私たちが考えている以上に「早い」かも知れません。
※このスピードが「遅い」のであれば、「会社にしがみつく」思考を持つ方には延命のチャンスが増えますが、 私はトヨタ等の衝撃的な業績予想を見ると、そうはならない気がしています。
AIやロボットの導入が難しい職種であっても、全世界で新型コロナの洗礼を浴びてしまった事を考えると、会社員にとっての”敵”は社内だけではなく、海外の安い労働力かも知れないのです。
更に言えば、私は「262の法則」で言う、上位20%の優秀な方の半分(つまり10%)が他社に転職(引き抜かれる)する可能性を秘めていると考えると、もっとシビアな結果が待ち受けているかも知れません。
抜けた10%の優秀な人材を埋める為、外から優秀な人材が補充され成果を上げて、「会社にしがみつく」方々が益々目立ってしまう。それが「ジョブ型」(成果主義)が向かう方向であり、近い将来起きうる事だと思います。
ここ2か月を自ら振り返ってみて、いくつか以前とは違った事を試行しています。まだ試行錯誤の段階から脱している訳ではありませんが、以下に少し書いてみます。
まずは、朝早く起きる習慣が身についてきたかと思います。何をやっているかと言うと、海外ニュースのチェックです。(私のTwitterを見て頂けるとその作業の一端が分かるかも知れません)すぐにセキュリティコンサルの仕事に結び付く事はないでしょうが、従来以上に時間をかけて色々なソースを見る様になりました。
2点目は、これは多くの方と同じかと思いますが、意識的に街に出て変化を感じることを外出自粛の頃からやっています。
例えばマクドナルドのコロナ対策がどう変化したのか?椅子の配置や店内オペレーションが段階的に変化していました。この対策は何故?と考えるのも小さな思考トレーニングになった気がします。
外に出る時間がない場合は、特に買うものが無くても「近くのスーパー」を1周する様にしています。小麦粉の不足、マスクの販売状況、コンビニやスーパーは社会の縮図でもあるので、定期的に通っていると意外な気づきがあったりします。
3点目は、外出自粛が落ち着いてからは出来ていませんが、テレビ番組のキャプチャーが少し出来る様になりました。この技術は、NHKスペシャル、各種ニュース番組などから、次はどうなるのかというヒントを得て、afterコロナを想像してレポートを書く上でキャプチャー技術が役立ちました。
余談ですが、著作権保護が効いているテレビ画面は(一般的には)PC上でのキャプチャーが出来ません。
しかし、(大きな声では言えませんが)windows10標準のsnipping toolの後継ソフトである、「切り取り&スケッチ」は、何故か著作権保護機能を超えて、PCからキャプチャーが可能でした。 ※もっと良いやり方をご存じの方がいらっしゃいましたら、是非ご教授下さい。
TV番組閲覧はSONY(有償)ソフトのPC TV Plusを使っています。レコーダーの操作に比べると使い勝手が悪いのですが、番組調査程度だったので何と作業をする事が出来ました。
※Snipping Toolの下の方に「切り取り&スケッチ」のリンクがあります。
※「切り取り&スケッチ」
まだまだ、上記のいくつかの試行は、成果が出たと言える域に達している訳ではありません。
しかし、Zoom等の新しいツールを積極的に使う(使い倒す)事と併せて、afterコロナでも生き延びられる様、そしてコンサルとして顧客の少し先を行く有益な情報を提供できる様、更に試行錯誤したい(もがきたい)と思います。
本日もご来訪ありがとうございました。
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