デジタル運転免許証の記事が出ていました。クレジットカード等のカードが既にスマホに搭載されている事から、技術的には実装可能と思いますが、公的IDの機能を持つ事からどうセキュリティを担保したのかが気になりました。
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韓国の通信会社は共同で、QRコードとバーコードの形で提供されるデジタル運転免許証を発表したと、両社は火曜日に発表した。
(中略)
PASS(SK Telecom、KT、およびLG Uplusが運営するモバイル決済の検証に使用される既存のID認証アプリ)のサブスクライバーは、アプリに運転免許証を追加するために登録できます。アプリは、QRコードとバーコードと共にユーザーの写真を表示するデジタル運転免許証を形成します。
電話会社によると、画面キャプチャ防止技術、画面上に常に移動するアニメーションレイヤー、およびコードリセットが適用されて、偽造を防止しているという。
電話会社は、ユーザーがサービスに自分の名前を登録するときに1台のスマートフォンしか使用できないことを付け加えました。
また、3つの電話会社は、ID認証サーバーをKNPAおよびRoad Traffic Authorityの運転免許システムに接続し、ブロックチェーンテクノロジーを適用してユーザーデータを保護していることを強調しました。
キタきつねの所感
記事を読む限り、QRコード(バーコード)に免許情報を載せていて、それ以外は名前と写真のみが画面に出てくる様です。ID認証サーバーにブロックチェーンで台帳管理を行っていてデータの完全性を担保して、認証する感じでしょうか。
記事に写真が出てないので以下、完全に想像になりますが、
「画面キャプチャ防止技術」が、QRコードに個人情報を含む事から、これを防止するものかと思います。動的なQRコード生成かな?とも多いましたが、QRコードを暗号化する様な技術かも知れません。
「画面上に常に移動するアニメーションレイヤー」がクレジットカードや紙幣での、ホログラム的なコピーけん制(個人情報の盗撮防止)の役割を果たしているのかと思います。
「コードリセット」は、これだけ読むと良く分かりませんが、これが動的バーコード(ワンタイムコード)なのかも知れません。
このデジタル運転免許証のコンセプトは、昨年10月に発表されていた様です。
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この記事を見ると、モバイル金融取引での認証に使われる「PASS」と呼ばれる識別アプリがベースで開発されており、通信キャリア3社(SK Telecom, KT, LG Uplus)は既に金融取引でPASSを利用し、2500万人のユーザを持っていた事の延長で、このデジタル運転免許証につながった様です。
まだ開始したばかりの様ですが、こうした新しい技術の組み合わせでは、韓国は日本よりもはるかに進んでいる事を改めて実感します。
日本のIC運転免許証も、技術的にはスマホ搭載が可能かと思います。しかし、ブロックチェーン利用などを含め、新しい技術の採用には石橋をたたいて壊す雰囲気のある、日本のお役所のスピード感を考えると、デジタル運転免許証が日本に普及するのは、相当先になる気がします。
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