すき家だけでなく、くら寿司守口店のバイトが起こした不適切行為(テロ)も話題となりましたが、その対策がなかなかアレであると話題になっていました。
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◆キタきつねの所感
今更ながら、一度SNS等で動画が拡散してしまうと、企業側が消そうと努力しても拡散されてしまう事を改めて感じます。そうした意味ではSNS利用というのはどの企業にとってもウィークポイントとなりかねないと言えます。
今回の件、くら寿司側の対応は悪かったとは思いません。むしろ迅速であると思います。4日に顧客からの通報を受け、5日に当該アルバイトのヒアリングを行い、6日に謝罪発表しています。
その後も、8日に当該社員をクビにし法的措置を講じる事を発表すると共に、同日に再発防止策として、全社員への「全店勉強会」を開催する事であったり、
信頼回復に向けた取り組みについて、動画を公開しています。
youtu.be
取り組みの内容を見てみると、対策案としては妥当と思える内容が並んでいるのですが、どうも違和感があります。
・勉強会の実施 朝礼の風景の様に見えますが・・・座学でなく上記の内容を教えるのでしょうか?
・本部カメラシステムでの確認の強化 ・・・店舗で携帯が使われてないか、不正な行為が行われていないか、スマホが持込まれて無いか監視を強めるという意味なのだと思いますが、一括監視で把握が可能なのでしょうか?(この映像サイズでの動画チェックだと厳しい気もします)
この位まで監視画像がアップになれば、不正行為の把握をリアルタイムで把握する事はできるのでしょうが・・・
監視映像が12分割だと、結構、監視員の負荷が大きい気がします。
次は衛星管理の徹底。今回のバイトテロ事件の根幹部分に対する啓蒙、これは普段からもやられている所を改めて啓蒙するという意味だと思いますが、特に違和感は感じません。
映像の最後の方で、ネット上でも大きな問題として話題となっていたのが、、、スマホ持込み禁止の徹底という部分です。このポリシーは、バイトにとっては厳しいルールかも知れませんが、くら寿司として、この問題を再発させないという強い想いを感じます。(大手飲食チェーンとしてそれを宣言したのは、非常に稀有なケースだと思います。)実現が大変そうですが素晴らしい対策だと思います。
対策内容は納得できるのですが、、、映像を見ている多くのセキュリティ関係者の方々がここで違和感を感じた様です。
アレ・・・スマホ持込み禁止対策として考えると・・・
この白いモノは金属探知機のはずですよね・・・・。
ですが、どう見てもコロコロに見えます。
別な角度で見ても・・・
金属探知機にあるまじき形状をしている事が分かります。コロコロを押し付けるとスマホの有無が分かるのでしょうか?
あるいはコロコロ型の金属探知機・・・Amazonでは発見できません。こんな形状か、
こんな形しか見つかりません。
慌てて作った映像なのかも知れませんが、コロコロの部分は・・・ミスをしているのではないでしょうか?
会社としての事件への姿勢を表している訳ですから、再発防止策について疑念を抱かせる映像を、ステークホルダーに発表するのは問題があったのではないでしょうか。私は文章だけで発表した方が良かった気がします。
余談となりますが、事件を受けての2/6の公式(謝罪)発表についても、色々な意見が出ている様です。
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該当するのがココの様です。
要するに、本当に「懸命に行っていたのか?」という疑義なのだと思います。
「懸命」という用語が「一所懸命」「一生懸命」といった様に、かなり頑張った際に使われてる表現であるが故に、琴線に触れた方が多かったのかも知れません。インシデント対応という意味では、謝罪文章は複数の視点でチェックして文章を作りこむ必要がある事を改めて感じました。
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