師走に入り、OS更新も急ピッチで進む・・・事はなさそうです。1月14日のWindows7サポート切れまであと1カ月ですが、、Windows7ユーザは4台に1台程度の割合でその日を迎えそうです。
news.mynavi.jp
Net Applicationsから2019年11月のデスクトップOSのシェアが発表された。2019年11月はWindowsがシェアを減らし、Mac OSとLinuxがシェアを増やした。
Windowsをバージョン別に見ると、Windows XPがシェアを増やし、Windows 10、Windows 7、Windows 8.1、Windows 8はシェアを減らしている。Mac OSではより新しいバージョンへの移行が緩やかに進んだ。
Windows 7は2020年1月14日にサポートの終了が計画されている。しかし、2019年11月末の時点でWindows 7のシェアは26.86%となっており、Windows 10に次ぐシェアを確保している。このまま推移した場合、Windows 7はサポートが終了したあとも相当数が使われることになると見られる。
(Mynaviニュース記事より引用)
◆キタきつねの所感
元ソースのNet Applicationsのグラフはこんな感じですね。Windows10のシェアが53%を超えて順調に伸びてはいるものの、Windows7が26.8%となっており、来年1月のサポート切れを前に、劇的に移行が進むとは考えられないので、1/4程度のOSがそのままWindows7、スタンドアロン端末は移行計画すらなく生き延びていく可能性が高いのだと思います。
有償の延長サポートもある訳ですが、年額サポート料から考えると一部の法人ユーザを除いて、そう多くのユーザが乗り移るとは思えません。(3年先を考えるならば、個人は今Windows10を購入した方が安くつく訳ですし・・・)
マイクロソフトが影響を考慮して、ギリギリになってサポート延長する、、という事も考えられなくはありませんが、ここまでくると多分やらないだろうと個人的には思います。
こうしたメジャーOSのサポートを切れるのを待ち構えているのはハッカー側であると良く言われます。
仮に0ディの脆弱性をこの時点で持っている場合、すぐに脆弱性を使った攻撃を仕掛けずに、サポートが薄くなり、対応が遅れるであろうサポート切れを待ってから脆弱性を突いた攻撃をしかけた方が、得られる果実が大きくなる可能性があるからです。
来年はオリンピックイヤーであり、日本への攻撃が特に増える事が予想されています。そんな中、大した問題もなくWindows7が使えてしまうのか、それともWindows7の脆弱性を突いた攻撃が大きな問題を引き起こすのかは、今の時点で分かりませんが、それなりのリスクを負う事もあると、Windows7ユーザは覚悟して利用を継続すべきかと思います。
本日もご来訪ありがとうございました。
■日本人のためのパスワード2.0 ※JPAC様 ホームページ
7/8に日本プライバシー認証機構(JPAC)様からホワイトレポートをリリースしました。キタきつねとしての初執筆文章となります。「パスワードリスト攻撃」対策の参考として、ご一読頂ければ幸いです。
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