2021年のセキュリティ関係のニュースをチェックしていて、先日当ブログの人気記事をご紹介していたのもあるのですが、Security Boulevardの投稿が気になりました。
securityboulevard.com
キタきつねの所感
Security Boulevardに数多くの良質な記事を投稿しているGurucul社のブログで2020年に多く読まれた人気記事トップ10が紹介されていましたので、こちらの一部をご紹介します。※キタきつねの余計なコメントは不要という方は、原文記事をお読み下さい。
第1位：2020年の米国大統領選挙の安全が最優先（2020/10/27）
gurucul.com
キタきつねコメント
日本も近い将来電子投票に向かっていくかと思いますが、大規模選挙システムを考える上で注意しなければいけないセキュリティポイント（人、プロセス、システムの保護）がこの記事にはまとまっています。
第2位：行動は主要な脅威指標です（2020/7/30）
gurucul.com
キタきつねコメント
「人生に確かなことが１つあるとすれば、それは行動が決して嘘をつかないということです」は至言だと思います。サイバーセキュリティの世界で犯罪者が個人のIDを盗んだとしても、個人に関する行動（振る舞い）は盗めない事をベースに機械学習の活用の有効性を説明しています。
第3位：Behavior AnalyticsをMITREATT＆CKフレームワークに適用する（2020/2/26）
gurucul.com
キタきつねコメント
ATT&CKフレームワークは、攻撃チェーンを構成する様々なステップ（初期アクセス、特権昇格、資格情報アクセス、横方向の移動、流出等）に分類され、各段階に必要な手法が書かれているので、脆弱性（サイバー攻撃）を体系的に把握する事にも役立ちます。 ※個人的にも改めて勉強しなければならないと感じています。
参考：MITRE ATT&CKフレームワーク | セキュリティ用語集 | 情報漏えい対策ソリューション | NECソリューションイノベータ
第4位：セキュリティの進化：行動分析でSIEMを超えたセキュリティを実現（2020/8/17）
gurucul.com
キタきつねコメント
2005年にGartnerが提唱したSIEMは、当時言われていたセキュリティアラートのリアルタイム分析やロギングだけでなく、リスクスコアによる分析等、機能が年々進化しています。今後は（Guruculの様な）機械学習を用いた行動分析なども当たり前になってくるかと思います。
第5位：クロスチャネル不正検出のための機械学習の活用（2020/1/16）
gurucul.com
キタきつねコメント
金融資産や個人情報を守る為に、不正検知システムが果たす役割は非常に大きいものがありますが、「誤検知」や「ルールのチューニング」（検出ルールを潜ってくる犯罪者対応）の問題があります。また、オンプレミスとクラウドの両方のシステムをカバーするといった問題に対して、やはりAI（機械学習）に向かっていくのかなと感じます。
Guruculの記事ではベスト10まで記事が掲載されていますので、ご興味がある方は原文記事をご覧ください。
記事では、若干自社サービスの宣伝が多い気がしますが、インサイダーの脅威や、リモートワーカー向けのセキュリティモデル等、記事の前半部分に書かれている各々の”課題”は多くの方が把握しておくべき内容かと思います。
補足です。Security Boulevardは、私の情報収集法では押さえておくべき”ブログ”としてご紹介していますが、CISO、アプリケーション、クラウド、DevOps、インシデント、IoT等カテゴライズされた記事が掲載された14年以上続く、巨大なセキュリティブロガーネットワークメディアサイトです。
各分野のエキスパートによる署名記事のみで構成され、「セキュリティ大通り」とのサイト名通り、多くの（海外）セキュリティ関係者が参考にしているソースの１つとなっています。
余談です。週刊はてなブログで取り上げて頂きました。初1位記事な気がします。
本日もご来訪ありがとうございました。
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