Fox on Security

セキュリティリサーチャー(インシデントアナリスト)で、セキュリティコンサルタントのキタきつねの独り言。専門はPCI DSS。

雑用係を極める

名和さんの記事は、比較的ウォッチしている(はず)と思ってきましたが、ここは見落としてました。就活生だけでなく色々な方に参考になる記事だと思います。

journal.rikunabi.com

 

 

 

◆キタきつねの所感

今回に関しては、あまり私の所感なんかは関係なく、記事を読んで読者の方が何か感じるものがあれば良いなと思います。

 

 

 

 

 

 

これ・・・NHKで、プロフェッショナル私の流儀もう1本作れるんではないでしょうか?

 

現在は1日のほとんどの時間をサイバー空間に身を置いて仕事をしていますが、もともとITやコンピュータに興味があったわけではありません。今でもできることならサイバー空間からはなるべく離れ、心穏やかに暮らしたいというのが本音です(笑)。

 

・・・英語による連絡調整力のある人材が求められていたため、英語弁論競技で上位入賞した私に白羽の矢が立ったのです。当時、湾岸戦争(1991年〜)を契機とした自衛隊海外派遣やミサイル防衛などそれまでにない任務が次々と生まれた激動の時期。新たなシステムを構築・運用するためにはITの力が必要でしたが、上層部はITを使ったことのない世代ですから、現場に丸投げのような形で「よろしく」となるんですね(笑)。ところが、そういう役割分担や責任が明確でない「雑用」と思われた仕事というのは、人事考課につながりにくいから積極的に手を挙げる者は少数派。好き・嫌い、やりたい・やりたくないに関係なく、与えられた任務の達成のための努力を重ねていくうちに、周囲から「ITに強い」と言われるようになり・・・

 

思い返せば、現在の仕事に必要な経験やスキルの多くは自衛隊時代に培ったものですが、当時は自分が民間でサイバーセキュリティに携わることになるとは想像もしていませんでした。その場で与えられた役割や責任を果たしてきただけですし、誰にも注目されないような仕事を担当することが多く、「自分は雑用ばかりやっている」とネガティブな気持ちになったこともあります。でも、今では「究極の雑用係」であることが私の誇りになっています

 

 

サイバー攻撃の脅威が注目を集めているにもかかわらず、被害がやまないのはなぜでしょうか。大きな理由として、日本の公共団体や企業がサイバー攻撃のリスクを当事者としてとらえきれていないことがあると思います。サイバー攻撃集団にとって技術大国の日本は格好のターゲットです。ところが、経営層が「当社には取られるような情報はない」「うちには関係ない」と考えているケースが中小企業を中心にいまだにたくさんあります。これは大変危険な考えです。

 

世の中の状況は刻一刻と変わり、解答は自分たちで考えるしかありませんレールは誰も作ってくれないんです。自らレールを作るには、まず、現実を直視し、同じ認識の仲間たちとディスカッションすること。ディスカッションをすれば、アイデアは必ず出てきます。だから、社会に出たら、職場だけにとじこもらず、ぜひいろいろなバックグラウンドの人たちとの交流を心がけてみてください。交流の場はインターネット上だっていい。人と出会い、視野を広げることは、どんな世界でやっていくにも重要なことだと思いますよ。

 

思えば私も英語の雑用的な仕事からこの世界に足を踏み入れたので、琴線に触れまくりの記事でした。

 

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更新履歴

  • 2019年5月26日PM(予約投稿)