Fox on Security

セキュリティリサーチャー(インシデントアナリスト)で、セキュリティコンサルタントのキタきつねの独り言。専門はPCI DSS。

機械は騙される(時もある)

流石Gizmodeと思ったら、マカフィーが5㎝のテープでテスラ車をハッキングした様です。

www.gizmodo.jp

 

人の目には真ん中がちょっと長い3なのに、機械は8に勘違いするって。

セキュリティーソフトでお馴染みのMcAfeeマカフィー)が、Tesla(テスラ)車を騙すちょっとしたハッキング動画を投稿しました。

それは時速35マイルの速度標識にちょんと黒いテープを貼ると、車が制限速度を時速85マイルに勘違いしてしまう、というものです。

(Gizmode記事より引用)

 

キタきつねの所感

古い2車種のみが(騙せる)対象で、既にテスラには報告済である事、および(脆弱点が指摘された)標識認識技術は現状のソフトでは不採用となっている事から、この脆弱性が今後突かれる事は無い様ですが、AI判断というのは、人間の目や脳に比べて、まだ不安定な部分がある事が示されたと言えそうです。

 

他に動画を探したのですが、下記の動画がマカフィーがテスラの標識認識ソフトの脆弱点を探している(騙すのに成功している)実験映像だと思われます。椅子を少し回すだけでソフトが騙されて数字がブレる様子が面白いです。

www.youtube.com

 

2020年の完全自動運転(レベル4)実現・・・に向けての潜在的課題はまだまだあるのかも知れませんが、(この分野では)日本車メーカーの先を行くテスラのチャレンジが、いくつもの課題を乗り越えて成果を出す事を期待したいと思います。

wired.jp

 

 

本日もご来訪ありがとうございました。

Thank you for your visit.

 

 人工知能と喧嘩をする人のイラスト

 

更新履歴

  • 2020年3月1日 PM(予約投稿)