もう既に村井先生の講義を聞いた事すら遠い記憶の彼方に埋もれていますが、日本のインターネット普及に多大なる貢献をされた「父」が今年3月に退任されるそうです。
www.asahi.com
「日本のインターネットの父」と呼ばれる慶応大環境情報学部教授の村井純さん(64)が定年を迎え、16日、最終講義があった。村井さんは「インターネットに国境はない。国や政府が分断したり規制しようとしたりする試みは続くだろうが、若い人たちで守ってほしい」と呼びかけた。
村井さんは1980年代、研究者による独自プロジェクトとして国内の大学間を結ぶ通信網の構築に尽力。米国のインターネットと接続させ、その後のネット社会への道筋を開いた。
村井さんは講義「インターネット」の最終回となったこの日、学生の質問に答える形でその歩みを振り返った。インターネットは「人類が初めて手にした世界共通のデータ・ネットワーク」だとし、国や政府から独立した国境のない形で運営することの大切さを強調。様々な規制とどう向かい合っていくかは、ネット世代の若者たちに託されていると語った。
(朝日新聞記事より引用)
◆キタきつねの所感
基本情報処理的な授業を受けた遠い昔、村井先生はTシャツジーンズといった偉い人感がまるで無い服装(助手かと思って、後で偉い方と聞いてびっくりした記憶があります)で講義されていた事を懐かしく思います。思えば●●年。そうですか村井先生も退任ですか。まぁ、他の教授によくありがちな、第2の人生を静かに・・・というタイプでは無い方かと思いますので、別な形で活躍されている事をすぐにニュース等でお聞きする様になる気がしますが、このニュースに1つの時代の終わりを感じました。
村井先生は、当時大学間を結ぶネットワーク「JUNET」の構築(※純NETをモジッタとささやかれていますが)であったり、インターネット普及に多大な功績があり、「インターネットの父」と呼ばれますが、同時にSFCでは「文系の素人にネットの使い方を教える」という教育実証実験を強力に進めた方でもあるかと思います。私もそのモルモットの1匹と言えるのですが、こうしてセキュリティに関わる仕事・活動ができている背景に、当時の経験があるのは間違いありません。
余談です。日本のインターネットの父が居れば、実は祖父も居るのだそうです。既に退任された相磯先生のお名前も出る記事・・・こちらも何か懐かしく感じます。
www.kgri.keio.ac.jp
更に余談です。(無断引用は良くないのですが)記事の写真が気になりました。最後の授業でTシャツという所も粋を感じますが、Tシャツの文字も村井先生らしさが出ていたかと思います。
LIVE FREE OR DIE=「自由に生きるか、さもなくば死を」
米国ニューハンプシャー州の(古き良き時代を感じる)標語です。
eow.alc.co.jp
本日もご来訪ありがとうございました。
Thank you for your visit.
更新履歴