コロナ禍の後の事を色々と想像してみると、GAFA(中国だと+BATH)等の既存巨大プラットフォーム事業者が、今以上に存在感が強くなる事は間違いなさそうです。
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キタきつねの所感
米国ではGoogle(G)、Amazon(A)、Facebook(F)、Apple(A)のIT企業が非常に大きな力を持ち、中国語圏では百度(B)、アリババ(A)、テンセント(T)、ファーウェイ(H)がGAFA以上の存在感を示していますが、Zoom等の一部のコロナ禍で急速にニーズが高まった企業を除き、既に巨大なプラットフォームを持つ企業が、アフターコロナではより存在感が増すのではないかと思います。
Amazonは直近の決算が、売上高754億ドル(+26.4%)純利益25億ドル(-28.8%)と、ロックダウンの影響で需要が大幅に増したものの、倉庫や配送部門の人件費UPで減収となっていますが、売り上げは好調ですので、倉庫でのオートメーション、ロボテックス、AI導入を進める事、あるいはドローン配送等が(近い将来)実用化する事で業績を伸ばしてくる事が予想されます。
Facebookが売上174億ドル(+17%)純利益49億ドル(倍増)、Googleは売上高411億ドル(+13.3%)純利益68億ドル(+2.7%)と好調で、在宅勤務中のSNS利用が急増しており、ビデオ会議システムでもマイクロソフトらと共に、Zoom程ではありませんが利用者を伸ばしています。
Facebook決算は予想を上回る増収 新型コロナでファミリー製品のMAUが30億人に - ITmedia NEWS
GAFAの中では、Appleがコロナ禍の波に乗れてない感がありますが、在宅勤務でのPC需要の波でWindowsだけでなく、Macも売れている様です。
「在宅」でパソコン人気復活(JBpress) - Yahoo!ニュース
またiPhone販売が低調であっても、スマホ利用は巣ごもりで利用者が増加しているのがApp StoreやApple Music等のコンテンツ販売です。GAFAの中では目立ちませんが、売上高も583億ドル(+0.5%)で微増だった様です。
マイクロソフトも売上高350億ドル(26.6%)純利益107億ドル(22.1%)で、クラウドサービスのAzureやSQLサーバサービス等でプロダクト関係以上に収益を上げた様です。
日本では巣ごもり需要で、UberEATSの配達員をそこら中で見かける様になりましたが、アフターコロナでは、コロナ需要に特化したベンチャー企業も多数出てくると思いますが、既存情報プラットフォームを有効に活用する企業は、それ以上に存在感が増してくるのではないでしょうか。
日本だと携帯キャリア(ドコモ、KDDI等)も繁華街等のビックデータ分析結果を公表し、緊急事態宣言下での人々の外出を控える意識向上に貢献しています。
東京新聞:人出の減少、地域で開き 宣言拡大後、3〜85%減 ドコモ全国分析:経済(TOKYO Web)
また、LINEも厚生省とのコラボで話題となりました。
発熱率、初の減少 LINEと厚労省の「新型コロナ対策のための全国調査」から判明 - ITmedia NEWS
アフターコロナにおいても、コロナ陽性者や検査者、あるいは外国からの来訪者の監視を強める方向に向かうのは間違いないかと思います。
厚生省は5月中に実証実験を始めると発表していますが、スピード感をもって対策を進める為に、こうした監視アプリは、大企業のプラットフォーム(ビックデータ分析力)の力を借りる事になるのかな?と根拠はありませんが、想像します。
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アフターコロナを考えると、周りの環境はガラッと変わってしまう事になる気がします。
そうした中で、今後もセキュリティの世界で生き延びていく為に、色々と考える、先を予想する事が今は必要な時期なのかなと思い、日々模索しています。
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