Fox on Security

セキュリティリサーチャー(インシデントアナリスト)で、セキュリティコンサルタントのキタきつねの独り言。専門はPCI DSS。

ビル・ゲイツ氏の感染リスク管理

マイクロソフト創業者の、ビル・ゲイツ氏はコロナワクチンや治療薬を世界中に広げるための活動に積極的ですが、ゲイツ氏の感染リスク対策を見ると、改めて成功する人の先見性を感じました。(本日の記事はセキュリティには関係がありません)

www.businessinsider.jp

 

ビル・ゲイツ氏は近頃、あまり外出していない

ゲイツ氏は大半の時間をシアトル郊外にある自宅で、妻メリンダさんや3人の子どもたちと過ごしている。

新型コロナウイルスパンデミック(世界的な大流行)が始まって以来、「ともに時間を過ごすのはごく限られた人たちだ」ゲイツ氏はInsiderに語った。

夕食会もなし。集会もなし、だ。

ゲイツ氏は過去20年間にわたって、世界中を飛び回り、ビル&メリンダ・ゲイツ財団の共同創設者として世界の公衆衛生の最大の擁護者の1人になった。3月には「慈善活動により多くの時間を割く」ため、マイクロソフトの取締役を退任した。

パンデミックの最中、こうした仕事を自宅で続けながらゲイツ氏は家族と時間を過ごしたり散歩に出かけたりテニスや(トランプの)ブリッジを少しだけ楽しんでいる。1度だけ散髪もしたという。

(Businessinsider記事より引用)

 

キタきつねの所感

日本以上にコロナ感染者の拡大が深刻な問題となっている米国で、ゲイツ氏の「巣籠り」行動は徹底しています。

しかし残念なのは、彼の様なオピニオンリーダーでも「コロナ・パーティ」を開催する若者や、マスクをしない権利があると主張してデモ行進する米国の人々の意識を変える事が出来ていません。

これは、良く言えば米国の「自由の国」らしさを感じますし、悪く言えば「自由主義」は個人の権利を制限する「社会主義」の封じ込め策に負けた、と言えるかも知れません。

 

しかし、ゲイツ氏が凄いのは、例え数か月の隔離生活を送っている、「安全そうな」人が訪ねてきても、「近づかない」事を徹底している事です。

「一般の人たちがここへ来ることはない」とゲイツ氏は話している。自宅を訪ねてくるのは、誰であってもパンデミック中に「孤立していた」人々だと言う。

「こうした人々の中には、本当にすごい人たちがいる。彼らは4カ月も自宅にとどまっている。ただ、そうであっても、わたしは近付かない

(Businessinsider記事より引用)

 

こうした引きこもり生活が出来るのは、当然の事ながら、自宅近辺でほとんどの事が満たせる環境である事も大きいのかと思います。

Businessinsiderの記事に出ていた自宅写真を引用しますが、家の敷地写真から想像すると、ほぼ高級リゾートホテルです。

人と会う事は制限されたとしても、森を散策も出来、船着き場からボートにも乗れそうですし、

自宅

 

趣味のテニスも(相手さえいれば)出来そうなコートらしきものも写真には写っていますので、不自由な生活を人並み以上に楽しめる環境は整備されているのかと思います。

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しかし、記事を読んでいて、ゲイツ氏の凄さを感じたのが家族にも「巣籠り」を徹底させた事です。既にビジネスの第一線を退いたとは言え、彼が成功した理由が垣間見られる気がします。

「うちの最も社交的な子どもにとっては辛い時期だった」と、ゲイツ氏は3人の子どものうち誰かを特定することなく語った。

「その子は今もビデオ通話と実際に集まることが同じとは考えておらず、それは理解できるのだが、わたしたちは子どもたちに具体的にどうすべきか、平等に厳しくしなければならなかった

(Businessinsider記事より引用)

 

既にコロナ自粛疲れで、近くを出歩いている自分を反省しつつ、ゲイツ氏が巣籠り生活で行っている、「読書」「テレビ鑑賞」「適度な散歩」などは残り少なくなりつつあるお盆休みでも取り入れてみようかと思います。

 

余談です。ゲイツ夫妻は、COVID-19以前のH1N1の大流行の頃から非常時の備えをしていた事で有名です(こうした方々はプレッパーとも呼ばれます)。

ゲイツ氏の「予言」を見ると、やはり先見の明があったのだと思います。

jp.sputniknews.com

CNBCは、2010年にインフルエンザH1N1が大流行した際、ビル・ゲイツ氏は自身のブログで将来のパンデミックについて警告していたと指摘。2018年4月に同氏は、世界はこのような展開に用意ができておらず、懸念すべきである、と発言していた。

CNBCはゲイツ氏の「世界はパンデミックに対して、戦争と同じように真剣に構えなければならない」という言葉を取り上げた。

CNBCによると、ビル・ゲイツ氏が少年期を過ごしたのは冷戦時代であり、若い頃からこのような準備に慣れているという。ゲイツ家の地下には食料樽と水が確保されている

(Sputniknewsより引用)

 

 

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更新履歴

  • 2020年8月11日 AM(予約投稿)